ワセリンってよく聞くけど、実際どうゆう効果があって、どうゆう使い方ができるのかが分からない・・。けどとりあえず塗っておけばいっか!と思ってなんとなーく使っていませんか?
いやいやちょっと待ってください!
ワセリンには種類があったり、使い方があったり、結構奥が深いんですよ。
とりあえず塗っておけば保湿になる!と思っていたら大まちがい!
この記事では、ワセリンの効果や種類、使い方、使うときの注意点まで「これさえ見ておけばワセリンのすべてが分かる!」というところまで詳しくまとめてありますので、まずは一度目を通してみてください。
ワセリンの情報はあちこちに出ていますが、ワセリンの特性が理解できれば、どれが正しくてどれが間違っているかを判別できるようにもなります。
ワセリンをこれから使う人にとっても、今使っているけどもう少し詳しく知りたいという方にとっても、きっと役に立つはずです。
それでは、ワセリンについて見ていきましょう!
1.まずはワセリンがなにかを知ろう
ここではまず、ワセリンがどんなもので、どんな役割があるかをみていきましょう。
ワセリンは、他の保湿剤などとは特性がかなり異なりますので、ここが理解できるとワセリンの目的や使い方がすぐにイメージできるようになるでしょう。
1-1.皮膚の保護や基剤として使われるワセリン
ワセリンは、実は皮膚に全く浸透しません。
そのため「皮膚に栄養を与える」という効果はありませんが、皮膚表面を覆ってパラフィンの膜を張ることで、
- 角質層の水分蒸発を防ぐことで皮膚の乾燥を防ぐ
- ホコリや化学物質などの外的刺激から皮膚を守る
という効果があります。他にも、
- 乾燥をきっかけとする皮膚病や、切り傷からの出血を一時的に止めるなどの「湿潤療法」
- 鎮痛・消炎・鎮痒の軟膏剤のような医薬品の基剤
- 化粧クリームのような化粧品の基剤
として、様々な用途で使われています。
1-2.ワセリンは植物油よりも長期保存できる
石油も植物油も元をたどれば同じ植物なのですが、精製方法が異なるため、化学的な組成や性質は全く異なります。
まず植物油は、グリセリン(アルコールの一種)と脂肪酸で構成されており、脂肪酸には飽和脂肪酸や、不飽和脂肪酸などいくつか種類があります。
不飽和脂肪酸は他の物質と結合しやすいため、皮膚に塗れば水分と結合して
- 皮膚を柔らかくする
- 空気中の酸素と結合して酸化する
といった特性がありますが、ワセリンは脂肪酸を含みません。
そのため他の物質と結合しにくいので水に強く、酸化するスピードも非常に遅いです。
たとえば、植物油の中でも品質保持期間が長いオリーブ油の場合、本来の性質を発揮できるのは開封して半年程度。ワセリンは開封後も数年は品質が変わりません。
ワセリンは天然の素材ではないので、特に薬効があるわけでもなく、皮膚に有効な効果を与えるものでもありませんが、長期保存が可能な安定した成分と言えます。
雑菌に気を付けていれば、なんと開封後2~3年は使えるんですよ!
なかなかここまで長持ちする素材はないですよね。
2.ワセリンのタイプは4種類
日本薬局方では「ワセリンは石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの」と定義されており、どれだけ高純度かによって使用できる部位も異なります。
石油が原料と聞くと、「皮膚に悪そう。使って大丈夫?」と思いますよね。
それが以外と大丈夫なんです。
なぜなら、石油から余分な不純物を十分に取り除いた安全な成分だからです。
石油製品が作られる過程で、ワセリンの原料である「ペトロラタムゼリー」という油性の物質が抽出されます。さらにペトロラタムゼリーから不純物を取り除き、高純度に精製したものがワセリンです。その純度によって、ワセリンは4つの種類に分けられます。
黄色ワセリンに含まれる不純物を取り除いたものが白色ワセリンです。
ただ、純度が高い白色ワセリンにも微量の不純物が含まれており、それらを取り除いたものがプロペトになります。 そして、そのプロペトをさらに精製したものがサンホワイトです。
それぞれの特性をみていきましょう。
2-1.黄色ワセリン
ワセリンの中では精錬度が低く、薄い黄色をしていることから黄色ワセリンと呼ばれています。黄色い色味は、ワセリンに残っている不純物によるものです。
値段は手頃ですが、不純物の割合が一番多いワセリンなので、アトピー性皮膚炎の方や赤ちゃん、敏感肌の方の肌にはオススメできません。なぜならわずかに含まれる不純物が肌に合わず、肌トラブルの原因になるリスクがあるためです。
黄色ワセリンは医薬部外品として取り扱われるので、薬局やドラッグストア以外にもスーパーや雑貨店などでも販売されています。
2-2.白色ワセリン
白色ワセリンは、黄色ワセリンからさらに不純物を取り除いたもので、敏感肌やアトピーの方でも安心して利用できる最も一般的なワセリンです。
さらに白色ワセリンの中でも、「第3類医薬品」と「化粧用油」に分かれます。
第3類医薬品
第3類医薬品の白色ワセリンは、「日本薬局方」という国の基準に沿って作られており、傷ついた皮膚への使用を想定したものなので、酸化防止剤や香料など皮膚の刺激になる物質は一切加えられていません。
病院などで処方されるほか、薬局やドラッグストアでのみ購入できます。
化粧用油
化粧用油の白色ワセリンは、第3類医薬品より若干品質が劣るものの、価格が安いのが特徴です。
第3類医薬品と品質の差はほとんどありませんが、こちらのワセリンはベンゼンなどの不純物が極少量は含まれているため、アトピーなどで皮膚が弱い人は刺激を感じる場合もあります。ちなみに私は今までどのリップクリームや有名ブランドのリップグロスを使ってもすぐ皮がむけていたくらい過敏なのですが、このワセリンはかれこれ2年くらい使用していても全く問題ありません。
敏感肌やアトピーの方でも基本的に問題はないですが、万が一合わない場合はこれからご紹介するプロペトやサンホワイトを使いましょう。
2-3.プロペト
プロペトは、白色ワセリンからさらに不純物を取り除いた、さらに高品質のワセリンです。
非常に純度が高く、眼球に使う軟膏の基材として使われているほど不純物の含有量が非常に少ないため、白色ワセリンの第3類医薬品でもやや刺激があるという方でも安心して利用できます。唇などの粘膜や赤ちゃんのケアとしても重宝します。薬局などで気軽に購入できるプロペトとして有名なのはプロペトピュアベールです。
2-4.サンホワイト
プロペトまでで「もう十分でしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、上には上があります。不純物を徹底的に取り除いた、最高品質なワセリンが、サンホワイトです。ワセリンの女王のようなものですね。サンホワイトは、不純物の保有率が限りなく0に近いため、
・傷口
・粘膜
・乳幼児の皮膚
・日焼け後の炎症した皮膚
などデリケートな部位にも安心して利用できます。また、サンホワイトの特徴として伸びがよく、塗った後のベタつきが少ないこため、デリケートな肌にもストレスなく使用できます。
なお、不純物を含むワセリンは紫外線の影響で黄色く酸化し、肌の上でかゆみやかぶれの原因となりますが、サンホワイトは長時間の日光の下でも酸化することがほとんどありません。
参照:サンホワイト「他社ワセリンとの耐光性比較・太陽光照射による色調変化」
不純物を極限まで取り除いたほぼ100%ピュアのプロペト以上のものであれば、光に当たることで酸化してかゆみの原因になることも、アレルギーが起こる心配もなく、極めて安全性の高い成分といえます。
以上のように、ワセリンは皮膚の状態によって使い分ける必要がありますので、自分に合ったワセリンを選ぶようにしましょう。
3.ワセリンってこんなに便利!ワセリンの活用方法14選
さてさて、ワセリンの特性が分かったところで、次にワセリンの様々な利用方法をみていきましょう。
インターネット上にはそれは多くの情報が出回っていますが、ここではワセリンの特性を考えて、本当に効果的なもののみご紹介いたします。
- 皮膚に塗る
- リップケア
- 口紅の色落ち防止
- ネイル&ハンドケア
- 枝毛予防
- 靴ずれ防止
- 赤ちゃんのおむつかぶれ対策
- 花粉の予防
- 革製品のコーティング
- 好きな香りを混ぜて練り香水に
- アロマオイルと混ぜて虫よけとして
- 虫刺され後の鎮静として
- 災害時の応急処置として
- 指輪がとれなくなった時の潤滑油
それでは詳しくみていきましょう。
3-1.皮膚に塗る
まずはこれが一番使われる用途ですね。
塗ったばかりの時は少しペタペタしますが、少し経つと逆にオイルよりもサラサラします。
また、一章でも述べたようにあくまで「皮膚の水分を逃さないようにバリアをするだけ」なので、皮膚自体が乾燥している場合は、まず化粧水やオイルなどで保湿をする必要があります。
「保湿をしてから保護をするという課程がめんどくさい!」と思う方は、お風呂の直後や洗顔の後にワセリンを塗るといいですよ!
もともと人の身体は経皮吸収と言って、角質層までは水分が吸収されるようになっているので、水に触れることで多少の水分は皮膚が吸い込んでいます。
参照:AIRICA
それが蒸発しないうちにワセリンを塗れば、うまく皮膚の保護ができるというわけです。
本当はその前に美容液などの栄養分を塗ると理想的ですが、「まずは簡単に保湿だけでもしたい!」という場合はこの方法がおすすめです。
ちなみに、顔、ボディ、足の裏など乾燥が気になる箇所はどこに塗っても大丈夫です。
ただし、顔や目の周りは敏感な箇所なので、白色ワセリン以上を使うようにしましょう。
3-2.リップケア
個人的にはこれが一番おすすめです。
なぜなら、昔から唇の皮がむけやすく、市販の口紅やリップグロスはまず使えない私が最も保湿力があると思ったからです。あまりにも合うものがなくて自分で手作りしたこともあるのですが、やはり普通のオイルは吸収しやすいからかまたすぐ乾燥してしまいます。
ですから、ワセリンに出会ったときは本当に感動しましたね。こんなに効果が持続するものがあるのかと。
ひどいときは唇が乾燥しすぎで血が出るくらい時もあるのですが、ワセリンをつけるとその日のうちには普通の皮膚に戻ってきます。
口に入る可能性があるので、使用する場合は白色ワセリン以上のものがおすすめです。
唇はとにかく皮膚が薄く、乾燥しやすい部位なので「今まで良いリップクリームに出会ったことがない!」という方はぜひ試してみてください!
3-3.口紅の色落ち防止
ワセリンはいわば天然のラップのようなものなので、口紅を塗った後、その上に薄くワセリンをコーティングすることで、色落ちを防いでくれます。
私は口紅自体が皮がむけるので使えませんが、友人はこの方法をすると色も長持ちするし、なによりグロスをつけなくてもツヤツヤに見えてすごくいい!と喜んでいました。
パーティーやイベントなど、長時間メイク直しができない時に知っておくと便利な小ワザですね。
3-4.ネイル&ハンドケア
身体の中で乾燥しやすい部位といえば、「爪」や「手」ですよね。
ワセリンは他のオイルやクリームと違って水をはじく効果があるため、水仕事をよくする手元にピッタリです。さらにネイルのツヤ出しにもなるので、爪がきれいに見えます。
3-5.枝毛予防
髪を乾かした後にほんの少量ワセリンを毛先につけることで、毛先をコーティングしてくれます。
ただ、頭皮のあたりにつけると毛穴詰まりの原因となりますので、間違っても髪の根元にはつけないでくださいね。
3-6.靴ずれ防止
靴ズレが起こりそうな場所にワセリンを薄く塗っておくと、ワセリンが摩擦を軽減して、肌が傷つくのを防いでくれます。かかとはもともと皮膚が乾燥しやすく、ひび割れもおこりやすい部位なので、お風呂上りなどにワセリンを塗るくせをつけると良いでしょう。
3-7.赤ちゃんのおむつかぶれ対策
赤ちゃんのオムツかぶれは見ていてとても可哀想ですよね。
そんなときは、オムツを履かせる前にうすーくオムツの周辺にワセリン塗りましょう。赤ちゃんはとにかく皮膚が弱いので、オムツかぶれを起こす前に日ごろからワセリンは塗るようにして、皮膚を守ってあげるようにすると良いですね。
3-8.花粉の予防
ワセリンはホコリなどの外的刺激から皮膚を守る効果がありますので、目の周り、鼻の穴の周り、鼻の穴の中にワセリンを塗ると、花粉を吸着してくれます。
私は毎年花粉症が重度で大変なのですが、ワセリンを塗っておくといくらか楽ですね。
少しでも花粉を侵入させないように予防することが大切です!
3-9.革製品のコーティング
ワセリンにはコーティング作用がありますので、乾いた布で革製品の表面に薄く塗っておくだけで、傷や汚れ、雨を防いでくれます。
さらに表面が艶々になり、見た目もきれい。特に靴やバッグにオススメです。
3-10.好きな香りを混ぜて練り香水に
ワセリンには揮発を防ぐ役割があるので、好きな香水やアロマオイルをまぜて練り香水にすることもできます。割合は、ワセリン5gに対してアロマオイル1滴が目安です。
3-11.アロマオイルと混ぜて虫よけに
有害性が懸念される市販の虫除け剤は使いたくないという方は多いですよね。
そんなときは、ワセリンに虫が嫌いなアロマオイルを混ぜて気になるところに塗りましょう。虫よけ用のアロマスプレーも一つですが、ワセリンに混ぜた方が揮発しにくく、効果が長持ちします。ちなみに、虫が嫌いなアロマオイルは
- シトロネラ
- ユーカリレモン
- ゼラニウム
- レモングラス
です。割合は、ワセリン30gにアロマオイル5~10滴が目安。
※3歳以下のお子様には刺激が強い可能性もありますので、念のため皮膚に直接つかないよう、ベビーカーやタオル、帽子などにつけるようにしましょう。
3-12虫刺され後の鎮静として
虫に刺されてかゆいときは、鎮静用としてラベンダーとティーツリーを混ぜるのがオススメです。割合は、ワセリン10gにアロマオイル3~5滴が目安。
3-13.災害時の応急処置として
擦り傷や火傷などの傷の保護としても使えますので、災害グッズの一つに加えて置きたいですね。その際は、純度の高いプロペトまたはサンホワイトにしましょう。
肌やリップのケアとして日ごろから持ち歩いていると、いざという時に役立ちますね。
3-14.指輪がとれなくなった時の潤滑油
滅多にないかもしれませんが、指輪が本気でとれなくなったら、指のまわりにワセリンを塗ってとりましょう。石鹸ほどすべりにくいのでとりやすくなります。
4.ワセリンを使用する際の注意点
ワセリンは、ただつければ良いというわけではありません。
ここを知らないと逆効果になる場合もありますので、よく読んでおきましょう。
4-1.皮膚につけるときは優しく
顔だけに塗るのであれば、米粒半分ぐらいの量を手に取り、手の平で温めて良く伸ばしてから、必要な部分に上から載せるように優しくつけます。
この時気を付けて頂きたいのは、絶対に皮膚をひっぱたり、叩いたりしないようにしましょう。なぜなら、たるみや肝斑の原因になるからです。
ワセリンはもともと形状が固いので、つけるのが難しいかもしれませんが、とにかく焦らず、優しくつけてあげるようにしましょう。
4-2.直接手で触らない
これは結構みなさんがやりがちなところです。
クリームなどの固形状のものを、直接手でとっていませんか?
これは絶対やめてください!
なぜなら、直接手で触れた途端雑菌が繁殖し始めて使い物にならなくなるからです。
これはワセリンに限らず、すべての化粧品にも共通することですけどね。
ワセリンは形状が固いので、手で取ってつけたくなるとは思いますが、皮膚につけるものは清潔に扱わなければいけません。取る際は清潔なスパチュラを・・と言いたいところですが、私の場合、洗うのが面倒なのでいつも綿棒でとっています。とにかく直接手では触らないように気をつけましょう。
「なにかで取るのがどうしてもめんどう!」という場合は、せめてチューブタイプが良いかと思います。
もう使えないときのサイン
ちなみに、ワセリンは腐ると、色とにおいに変化が現れます。
開けた時と色が違う・または臭いがしてきたら腐っている可能性大です。
保存が悪いと、使用期限の前でもにおいが出てきます。
逆に保存状態がよければ、使用期限がすぎても色の変化やにおいの変化がおこりませんので、とにかく雑菌には気をつけましょう。
4-3.不純物が含まれていると、日焼けする可能性がある
ワセリンなどの鉱物油を塗ると油焼けを起こすといった情報を、時折目にすることがありますね。果たしてこれは正しい情報なのでしょうか?
私は日焼けにうるさいのでかなり調べましたが、「ワセリンに不純物が含まれていると日焼けする可能性がある」という結論に達しました。
まず油焼けとは、油に含まれる不純物が酸化を起こし、それによる色素沈着で肌が黒くなることを指します。1970年以降、鉱物油の精製技術は上がっており、製造過程で不純物も取り除いてあるので、油焼けの危険もは極めて低いですが、心配な方はなるべく高純度のプロペト以上のものを使うと安心でしょう。
ちなみに、ワセリン自体は油ではなく酸化しにくいアルカンという物質のため、日焼けの心配はありません。
日焼け止めと併用しましょう
ワセリンは日焼けのリスクは極めて低いですが、決して紫外線をカットするというわけではありませんので、夏の強い日差し、冬のスキー場など、紫外線が気になる場面では、必ず日焼け止めと併用しましょう。
その際は、先にワセリンを塗ってから日焼け止めを塗ると、日焼け止めによる乾燥を防ぐのと、塗りムラを予防できるため、一石二鳥です。
アルカンとは?
ワセリンの成分を化学的に説明すると、炭化水素の混合物であるアルカンという物質です。
アルカンは非常に安定性が高く、酸素、温度などの影響で変質しにくいです。ワセリンって暑くても寒くてもペーストのままですよね?これこそ温度変化に強い証なのです。
ワセリンが長持ちするのも、アルカンの分子が酸素と結合する「酸化」現象が起こりにくいから。
このように、ワセリンは安定性が高いため、使いやすい素材といえます。
4-4.クレンジングにはおすすめしない
よくワセリンはクレンジングで使える!という情報が出ていますが、これは少し語弊があります。たしかにワセリンは油なので、メイクとのなじみは良いです。
ただ、よく思い出してください。ワセリンは水分をはじくものですよね。
ということは、馴染んだメイクをどうするか。そう、ふき取りしかありません。
洗顔で落とそうとするのは不毛な努力でしょう。
一般的なクレンジング剤がなぜ水で落ちるかというと、界面活性剤が入っているから。
これが水と油を乳化してくれるわけですね。
ただワセリンには界面活性剤はもちろん入っていませんので、ふきとり必須になるのです。
ふきとるということは・・はい、その通りです。
皮膚に摩擦を与えますので、肝斑になりやすいということです。
ある程度ふき取れば、あとは石鹸の界面活性剤で落ちますが、それまでにかなり皮膚をこすることになりますので、肝斑のリスクは高いです。
さらに、クレンジングに使用したワセリンがきれいに取れなかった場合、
- メイク汚れとワセリンが酸化していく
- 皮膚トラブルにつながる
可能性が高いので、総合的にみてワセリンをクレンジングで使用するのは私はオススメしません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ワセリンはつければいいというものではない」というのがお分かりいただけましたでしょうか?
それでは、ワセリンについておさらいしていきましょう。
1.ワセリンがなにかを知ろう
- ワセリンは、皮膚の保護や基材として使われている
- 植物油よりも長期保存できる
2.ワセリンの種類は黄色ワセリン・白色ワセリン・プロペト・サンホワイトの4種類
3.ワセリンの便利な活用方法は13パターン
- 皮膚に塗る
- リップケア →日常使いならこれが最もおすすめ!
- 口紅の色落ち防止
- ネイル&ハンドケア
- 枝毛予防
- 靴ずれ防止
- 赤ちゃんのおむつかぶれ対策
- 花粉の予防
- 革製品のコーティング
- 好きな香りを混ぜて練り香水に
- アロマオイルと混ぜて虫よけとして
- 虫刺され後の鎮静として
- 災害時の応急処置として
- 指輪がとれなくなった時の潤滑油
4.ワセリンを使用する際の注意点
- ワセリンをつける際は、手のひらで温めながらやさしくつける
- 雑菌には気を付ける
- 不純物が含まれていると日焼けする可能性がある
- クレンジングにはおすすめしない
ワセリンはスキンケア以外にも様々な用途があるため、一家に一つあると便利ですね!
ワセリンの特徴をよく理解して、日常生活にどんどん取り入れていただければと思います。